引っ越しで荷物を運び出す際に、照明器具をどうすればいいのか気になる人は多いでしょう。そのままにして行こうとする人もいれば、取り外す人もいるかもしれません。引っ越し先でも照明器具があるかどうか気になるところです。ここでは、賃貸住宅で引っ越しをするときの照明器具の扱いについて解説していきます。

賃貸住宅の照明器具は自前？

賃貸住宅の照明器具に関して、オーナーや管理会社には必ずしも設置する義務はありません。そのため、入居時点で照明器具が設置されているところもあれば、設置されていないところもあります。

もし引っ越し先の賃貸住宅で照明器具が付いていない場合には、自前で用意して取り付けなければなりません。

ただ、引っ越しのときにはやることが多く、照明器具にまで頭が回らないことも多いです。そのため、引っ越し当日の夕方ごろに暗くなってから照明器具が付いていないことに気づく人もいるかもしれません。一晩暗い中で過ごすことになってしまわないように、前もって引っ越し先の照明器具の有無を確認しておきましょう。

また、照明器具が一部の箇所にのみ最初から設置されているというケースもよくあります。例えば、寝室やリビングなどは自前で用意するようになっているところが多いです。浴室やトイレ、台所などにはたいていの賃貸住宅で最初から照明器具が設置されています。

自前で取り付けた照明器具の扱い

賃貸住宅から退去するときには、原状回復義務というのがあります。そのため、自前で取り付けたものなどは外しておかなければなりません。引っ越し先の新居では新しい照明器具を使う予定の場合には、取り外した後に処分することになります。

ただし、オーナーなどに相談してみると、そのままにしておいても差し支えないと言ってくれることも多いです。そのため、一応オーナーに確認しておくといいでしょう。

また、取り外して新居でも使用するのであれば、運ぶ際に割れないように注意が必要です。緩衝材や丸めた雑紙などと一緒にダンボール箱に入れて、揺れたときに中で動かないような状態にしておきましょう。「ワレモノ注意」と書いておけば、引っ越し業者も丁寧に扱ってくれます。

照明器具の取り付け方

照明器具の取り付け方をシーリングライトとペンダントライトに分けて見ていきましょう。いずれも天井に引掛シーリングというコネクタが付いているところに取り付けます。

シーリングライト

シーリングライトは、アダプタが付属しているので、最初にそれを引掛シーリングに取り付けます。アダプタの金具を差し込んで回し、きちんと固定されたかどうか確認しましょう。

次に本体部分を取り付けます。中央部分にアダプタと同じ形の穴が開いているので、そこに合わせるような具貝です。押し上げるとカチッという音がします。ぐらついている場合にはきちんと取り付けられていないため、いったん外してから取り付け直しましょう。それからロックレバーをスライドさせると固定されます。

固定した後はアダプタと本体の電源コネクタを接続してから、スイッチを入れてみて点灯するかどうか確認しましょう。問題なく点灯するのを確認したら、いったん消してからカバーを取り付けて完了です。

それほど複雑な作業ではありませんが、取り付ける位置や高さなどによっては難しい場合もあるかもしれません。そのようなときには無理をせず販売店などに相談しましょう。

また、取り外すときには、取り付けと逆の順番で行います。アダプタはそのまま逆方向に回そうとしても回らないため、ボタンを押しながら回しましょう。

ペンダントライト

ペンダントライトはシーリングライトよりも取り付けが簡単です。本体からコードが伸びており、そのコードの先に引掛シーリングキャップが付いているのを確認しましょう。それを天井の引掛シーリングに接続して固定するだけです。差し込むと接続できて、そのまま捻ると固定できます。

また、取り外すときには、シーリングライトのアダプタと同じようにボタンを押しながら回すだけです。

照明器具をレンタルで使用する選択肢も

照明器具を自前で用意する際に購入するのではなく、レンタルを利用することも可能です。照明器具は一般的に10年程度使用できますが、賃貸住宅の場合には数年程度住む予定で入居する人も少なくありません。照明器具を購入してもまだ使えるうちに引っ越すことになってしまいます。2,3年くらいならレンタルを利用した方がお得というケースも多いです。

さらに照明器具レンタルでは利用開始時に業者のスタッフから取り付けてもらえるので、自分で取付作業をする必要はありません。レンタル終了時にもスタッフが取り外して回収してくれます。

まとめ

賃貸住宅の照明器具の扱いは物件によって異なります。自前で用意しなければならないかどうか前もって確認しておきましょう。寝室やリビングの照明器具だけ自前というところが多いです。

そして、照明器具はレンタルで利用することもできます。数年程度しか使う予定がない人や、取り付けが大変だと感じる人におすすめです。