新規開業でオフィスを構える際には、オフィス用品を一通り揃えなければなりません。スムーズに事業を始められるように、しっかりと準備しておきたいでしょう。本記事では、新規開業で必要なオフィス用品について種類や選び方を説明していきます。
オフィス用品の種類
新規開業の際には、次のようなオフィス用品を一通り用意しておく必要があります。
事務用品・文房具類
ペーパーレス化が進んでいますが、紙の書類を扱う機会もまだあります。オフィスで使用する事務用品や文房具類を一通り揃えておきましょう。例えば、筆記用具やファイル類、セロハンテープ、のり、ホッチキス、穴あけパンチ、ハサミなどです。
デスク・チェア
オフィス内で働く人の人数分のデスクとチェアを用意しておきましょう。従業員が増えた場合などは追加でさらに必要になります。
書庫
紙の書類などをはじめとした大事なものを保管しておくのに使用します。最初のうちは保管しておくものが少ないため、小さな書庫で問題ないでしょう。
ロッカー
従業員が私物を保管しておくのに使用するロッカーです。人数分だけ用意しておきましょう。従業員が増えた場合には追加で必要になります。
会議用テーブル
会議用テーブルは横長で折りたたみ可能なテーブルです。会議をするときなどに、複数個並べて使用します。
OA機器
OA機器は主にパソコンやコピー機、電話機などを用意しておきましょう。プロバイダーや電話会社との契約も必要です。
主なオフィスレイアウト
必要なオフィス用品の数や種類はオフィスレイアウトによって違ってきます。そのため、オフィスレイアウトを決めてから、オフィス用品を用意するのがおすすめです。では、主なオフィスレイアウトについて見ていきましょう。
左右対向式
左右対向式は、同じ列のデスクは同じ方向を向き、隣り合う列のデスクは逆方向を向くようにするレイアウトです。また、隣の列との間にはパーティションを設置します。集中力を要する仕事に向いているでしょう。
卍型
卍型はデスク4台を1組にして、お互いの横側を向くようにするレイアウトです。デスク間の距離が近いため、適度にコミュニケーションを取れます。また、従業員同士の目線が合いにくいため、仕事に集中しやすいのもメリットです。
ただし、スペース効率はあまり良くありません。オフィスが狭い場合には向かないでしょう。
リンク型
リンク型は3台を1組にして作るレイアウトです。角度が120度ある大きなデスクをお互いに内側を向くようにして設置します。
1人で使用するスペースが広いのが特徴です。デュアルモニター環境での作業などに向いています。お互いのデスクは近い位置にありますが目線が合いにくいため、集中しやすいでしょう。ただし、卍型以上にスペース効率が良くありません。
背面式
背面式は2列でそれぞれ横並びに配置するレイアウトです。列と列の間は通路ができて、別の列の席とはお互いに背中合わせになります。同じ列の席とは隣り合わせです。
コミュニケーションを取りやすくスペース効率も良いため、多くのオフィスで採用されています。
オフィス用品の選び方
オフィスレイアウトをベースにして、どのようなオフィスにしたいのかイメージしてみましょう。その上で、次のような点に着目してオフィス用品を選ぶことが大切です。
デスクの選び方
デスクは片袖デスク、両袖デスク、平デスクの3種類に大別できます。片袖デスクは、左右のどちらか片方に引き出しが付いているデスクです。両袖デスクは両側に付いていて、平デスクはどちらにも引き出しがありません。
基本的に両袖デスクは幅が広めで、平デスクはコンパクトサイズです。オフィスレイアウトから、どのサイズなら設置できるのか把握した上で選ぶようにしましょう。
書庫の選び方
書庫は全体がスチール製のものと扉の部分にガラスが使われているものがあります。スチール製のものは災害に強く防犯性も高いです。ガラスの部分があると、閉めた状態でも内部が見えますが、災害時に破損してしまうリスクがあります。防災や防犯性を重視するならスチール製、利便性を重視するならガラス扉のものを選ぶのがいいでしょう。
また、扉は引き違い扉と両開き扉のものがあります。引き違い扉の場合には、同時に左右のどちらか片方しか開けられません。両開き扉なら、同時に左右両方の扉を開けられます。大きなファイルなどを収納するなら両開き扉の方が使いやすいでしょう。
今後の成長を見据えるならオフィス用品レンタルがおすすめ
事業が順調で売上や利益がアップしていけば、将来的にオフィスが手狭になってくるでしょう。その場合には、もっと広いところにオフィス移転することになります。オフィス用に品も一部買い替える必要が出てくるでしょう。
そのため、デスクや書庫、会議テーブルなど大きなオフィス用品は購入するのではなくレンタルで利用するのがおすすめです。レンタルなら、後からオフィス用品を増やすこともできます。最初の数年はレンタルで済ませて、ある程度大きなオフィスを使うようになってから、オフィス用品を購入するのもいいでしょう。
まとめ
新規開業の際には、必要なオフィス用品が多く、デスクや書庫などの大きなものも用意しなければなりません。最初にオフィスレイアウトを決めてから、何が必要なのかピックアップしていきましょう。
また、新規開業だと、将来的にもっと大きなところへオフィス移転する可能性もあります。そのため、大きなオフィス用品は購入するのではなく、レンタルで利用するのがおすすめです。