最近の賃貸住宅ではエアコンが設置されているところが多いですが、稀に付いていないところもあります。転勤などで引越しをしてからエアコンがないことに気づく人もいるでしょう。そのようなときには、エアコンレンタルを利用するのがおすすめです。ここでは、エアコンレンタルのサービスについて、メリットや注意点などを説明していきます。
エアコンレンタルとは?
エアコンレンタルというのは、エアコンを借りて使用できるサービスのことです。エアコンを借りると聞いて、企業などが業務用のエアコンをリースすることをイメージする人もいるかもしれません。しかし、エアコンレンタルはリースとは別物で、借りられるエアコンも一般家庭用のものです。6畳程度の部屋で使用するエアコンもレンタルすることができます。
エアコンが必要なときに、購入する以外の選択肢として検討してみるといいでしょう。1~2年程度しか使わないなら、購入するよりもレンタルの方が安く済むことが多いです。
エアコンレンタルを利用するメリット
エアコンレンタルを利用することで次のようなメリットがあります。
短期間だけエアコンを使いたいときに便利
エアコンは10年程度は使用することができます。使い方によっては、もっと長く使えることもあるでしょう。そのため、大学進学や単身赴任などで数年しか使わないのに購入するのはもったいないと言えます。
また、エアコンは家電リサイクル法の対象になっており、リサイクル料金の負担があるため、処分費用が高めです。
その点、エアコンレンタルなら、使わなくなっても処分しなくて済むのがメリットです。契約期間が満了すればスタッフが引き取りに来てくれて、処分費用はかかりません。
故障時の対応
エアコンを使用中に故障してしまっても、レンタルなら安心です。業者に連絡して故障したことを伝えれば、修理や交換などの対応をしてもらえます。もちろん、追加で費用を請求されることはありません。
エアコンレンタルを利用する上での注意点
エアコンレンタルを利用する際には、次のような点に注意が必要です。
賃貸住宅だと許可が必要
エアコンを取り付ける際には、壁に穴を空けて工事をすることになります。そのため、賃貸住宅では入居者が勝手に行うことはできません。許可を得ずにエアコンの取り付け工事をしてしまうと、退去時にトラブルになる可能性があります。
そのため、エアコンを取り付けるなら、必ず事前にオーナーや管理会社に連絡して許可を得るようにしましょう。
工事当日は立ち会いが必要
エアコンの取り付け工事は、住人が不在のときに行うことはできません。工事当日には、立ち会いが必要です。工事は1~2時間程度で終わりますが、その間に自宅にいられる日を指定するようにしましょう。
畳数の目安の見方
エアコンには畳数の目安が表示されているため、これを参考にして選ぶでしょう。例えば、8~12畳のような具合で記載されています。この記載を見て、10畳の部屋に設置するエアコンなら丁度いいと思うかもしれません。
しかし、エアコンの畳数の見方には決まりがあります。下限の数字は木造住宅の場合の目安で、上限の数字は鉄筋コンクリート造の住宅の場合の目安を意味するものです。そのため、10畳でも木造住宅なら足りないということになります。
工事費についての確認
エアコンレンタルを利用する際にレンタル料金とは別に工事費がかかりますが、どの物件でも同じ金額とは限りません。例えばタワーマンションなどでは他の物件で利用する場合よりも工事費が高くなることがあります。物件に応じて追加費用が発生することもあるので、自分がこれから住む場所の工事費がどれくらいかかるか事前に確認をしっかりしておくことをおすすめします。
こんなときにもエアコンレンタルがおすすめ
エアコンレンタルは一人暮らしや単身赴任をするとき以外に、次のような状況の人にもおすすめです。
あと1~2年程度で引越す予定の人
1~2年後に引越す予定の場合には、エアコンが欲しくても購入するかどうか迷うでしょう。エアコンは部屋の広さに合わせて選ぶ必要があります。今住んでいるところに合わせてエアコンを購入しても、引っ越し先の部屋には合わない可能性もあるでしょう。あと1~2年ということで、夏場に暑くても我慢してしまう人も多いかもしれません。
そのような状況の人にとってエアコンレンタルなら利用しやすいでしょう。
自宅の建て替えで仮住まいに住むとき
自宅の建て替えで仮住まいに住むときにも、短期間だけエアコンが必要になるでしょう。真夏の暑い日などは、エアコンなしではかなりきついです。
ただ、仮住まいにエアコンが付いているとは限りません。もし、仮住まいにエアコンが付いていないなら、レンタルを利用するのがおすすめです。
まとめ
エアコンレンタルは、エアコンが付いていない賃貸住宅などで短期間だけエアコンが必要なときに便利です。利用終了後も処分費用などもかかりません。 ただし、工事当日には立ち会いも必要で、賃貸住宅だとオーナーや管理会社の許可も必要です。また、レンタルするエアコンを選ぶときには、畳数の見方にも注意しましょう。