ひとり暮らしの準備で家電や家具などを買い揃える際に、掃除機は必要なのかどうか迷う人もいるでしょう。ひとり暮らしは何かとお金がかかるため、購入するものはなるべく減らしたいところです。ここではひとり暮らしで掃除機を購入した方がいいのかどうか考察していきます。
掃除機なしでもさほど困らない
家電量販店などでは春先の時期になると、ひとり暮らしで必要な家電製品を目立つところに陳列します。通販などでも特集が組まれているのを見かけるでしょう。そしてその中には掃除機が含まれていることが多いです。
しかし、掃除機は生活するのに必ずしも必要というわけではありません。
ほかの掃除道具で代用できる
部屋の掃除と聞くと掃除機をかけている様子をイメージしがちですが、掃除機がなくても掃除はできます。例えば、フローリングワイパーを使えば、床に落ちているホコリを取れるでしょう。カーペットなどは、粘着ローラーなどを使って掃除することもできます。
広いスペースを掃除する場合には、フローリングワイパーや粘着ローラーだと大変かもしれません。しかし、狭いワンルームマンションならそれほど手間もかからないため、掃除機がなくてもさほど困らないと言えます。
また、掃除機がなければ、狭いワンルームマンションでも、収納スペースに余裕ができるでしょう。
ひとり暮らしを終えたときのことも考えると
掃除機は意外と長持ちします。概ね7年から8年程度は使えるでしょう。紙パック式の掃除機は寿命が長く、大事に使えば15年程度保ちます。
一方で学生のひとり暮らしや単身赴任なら2年から4年程度で引っ越すでしょう。掃除機を購入した場合には、寿命を半分以上も残した状態で不要になってしまいます。短期間だけ使って処分するのがもったいないということで、掃除機を買わない人もいるでしょう。
掃除機があった方が便利な場面も
ひとり暮らしで掃除機は必ずしも必要ではありませんが、掃除機があった方が便利に感じられることも多いです。例えば、お菓子の食べかすなどが床やカーペットにこぼれたときには、フローリングワイパーや粘着ローラーでは掃除しづらいでしょう。そんなときに掃除機があれば簡単にキレイにできます。
また、粘着ローラーで掃除すると一見キレイになったように見えますが、ダニやホコリは取れていないことが多いです。衛生面を考慮すると、やはり掃除機があった方がいいでしょう。
ひとり暮らしでの掃除機の選び方
ひとり暮らしで使う掃除機を購入するときの選び方について見ていきましょう。
掃除機の種類
掃除機は筐体の形状ではキャニスター型とスティック型に分けられます。
キャニスター型は、本体部分にホースを取り付けて使用するタイプの掃除機です。収納時にはホースを本体から取り外します。
スティック型は筐体全体が棒状になっているタイプの掃除機です。使用しないときにはそのまま立てて収納しておけます。ただし、吸引力はキャニスター型の方が高めです。
また、集塵方式によりサイクロン式と紙パック式に分けることができます。
サイクロン式は、本体に備え付けられているダストボックスにゴミが溜まる仕組みが特徴です。また吸引時にゴミと空気が分けられるようになっています。そのため、室内の空気をあまり汚さないで済みます。ただし、ダストボックスのゴミを捨てたり洗ったりする手間がかかるのが難点です。
紙パック式は使い捨ての紙パックの中にゴミが溜まります。ゴミが一杯になったら紙パックを取り替えるだけで済むため手間はあまりかかりません。ただし、ゴミのニオイを含んだ空気が排出されます。
ひとり暮らしでおすすめなのは
ひとり暮らしだと、収納スペースなどにあまり余裕がないことも多いでしょう。そのため、あまり場所をとらないスティック式がおすすめです。部屋の隅の方などに立てておくこともできます。
また、サイクロン式なら嫌なニオイが排出されず、キレイな空気を保てます。紙パック代もかかりません。寿命は紙パック式の方が長めですが、数年しか使わないのであれば、寿命が短くても問題ないでしょう。ひとり暮らしで使う掃除機はスティック型のサイクロン式がおすすめです。
掃除機レンタルを利用する選択肢も
ひとり暮らしで掃除機を使いたいと思いつつも、短期間しか使わず処分することになるため購入をためらう人もいるでしょう。
そのような場合には、掃除機レンタルを利用する方法もあります。掃除機を購入せずにレンタルして使用すれば、ひとり暮らしを終えた後も処分することはありません。学生のひとり暮らしにも単身赴任をする人にもおすすめです。
まとめ
掃除機はひとり暮らしに必須のアイテムというわけではありませんが、あった方が便利です。フローリングワイパーや粘着ローラーだけで掃除するよりも、掃除機を使った方が衛生的な状態を保てます。ただ、ひとり暮らしで掃除機を買っても、まだ使える状態で処分することになる可能性が高いです。もったいないと感じるのであれば購入するのではなく、掃除機レンタルも検討してみるといいでしょう。